第27章 愛しき日々よ
「翔ちゃん...こんなお店、
よく知ってたね~。
ありがとね❤連れてきてくれて...」
素直に言う俺に、
翔ちゃんも嬉しそうに、
前に番組で見て、
俺を連れて来たいな~と思ってたんだって...
もうさ、
その気持ちだけで、泣きそうに嬉しい...
彼の肩に凭れてみると、
優しく頭を撫でてくれた。
......キス..したいな..
そう思って、見上げた彼の目も、
俺と同じで...
俺たちは、無言で、
引き寄せられるように、唇を重ねた。
甘くて...
蕩けてしまいそうなキス...
水槽の中、ブルーのライトに照らされた、
オレンジ色のクマノミが、
俺たちの甘いキスを
じっと見ていた。
彼の唇が、優しく何度も俺の
唇を挟んでは、
ちゅっと、音を立てている。
頭の奥は痺れ始めてて...
俺が薄く唇を開いて、
先を強請った、その瞬間///
ノックの音がして、
その少し後に、ギャルソンが、
料理の皿を持って入ってきた。
さっと、離れたこと、
見抜かれないように、
俺たちは、急に話し出す...
それが、なんだか、
笑っちゃう...(^^;
でもね、
心臓は、まだすごくドキドキしてて、
きっと無理に作った笑顔も、
引きつってた筈...
食事も終わり、
食後のアイスクリームを食べていると、
「丁度いい時間だ...
この後さ、もう一個、
行きたいとこがあるんだよ...」
こんな素敵なお店に連れて来てくれたのに、
まだあるって...
今日、俺、誕生日だったかな~?
彼の、おしゃれなデートプランに、
もう、俺はすっかり、やられてた。
「今度は、どこに連れてってくれんの~?」
すると翔ちゃんは、立ち上がって、
「行っての、お楽しみ」
と、ウインクした。
/////////もう!!
倒れそうなんだけど///