第27章 愛しき日々よ
『今終わったよ~!
店に予約入れたから、出ておいで❤』
翔ちゃんからのLINEに、
『もうすぐ出かけるよ』
とレスをした。
俺はいそいそと出掛ける準備をした。
なんだか、ワクワクしてる自分が、
ちょっとかわいいなって思う♪
でも、そうやって出掛けてっても、
そこに相葉くんとかいたりしてさ...
2人っきりのラブラブデートを、
って思って行くと、
裏切られるから、
俺はそんなに期待しないで、
行くことにした。
翔ちゃんが指定した渋谷のお店は、
なんていうか...
凄くさ...
「お~、智、早かったね~♪」
直ぐに通された個室には、
もう翔ちゃんが来ていて、
ニッコリ迎えてくれた。
「ねえ...ここさ...」
「気に入ってくれた?
智と一緒に来たかったんだ~❤」
翔ちゃんはそう言って、
最高にかわいい笑顔をくれた。
室内には、ブルーに輝く、
大きな水槽があって、
中には、色とりどりの熱帯魚が、
優雅に泳いでいた。
思わず水槽に近づき、
中の魚に見とれる俺を、
彼は目を細めて見ていた。
個室には、相葉くんもニノもいないし、
俺が気に入るって思って、
魚がいるお店を予約してくれていた彼...
すげー『Theデート』って感じで、
逆に、テレる(//∇//)
「こっち座れば?」
「...うん...」
水槽を際立たせるために、
室内は、いい感じで薄暗くて、
なんだか、ちょっとさ...
エロいんだよね(^^;)))
俺たちは、隣に座って、
ワイングラスを合わせた。
俺ってば。
...ヤバいくらいに、
ドキドキしてんのは、なんでだろう?