第26章 ようこそ、我が家へ!
「あのさ、智...これはさ...」
パニクる俺の頬を押さえて、
ニノが彼に言う。
「大野さん。たまにはさ、
3人って、どうよ?
マンネリ脱出には、いいスパイスだよ♪」
.....ニノ~////
もう、止めてくれ!
スパイスなんて、必要ないから///
「3人だと、なんか、燃えるかも..」
???
誰だい?
今の台詞を言ったのは...?
すると、智は俺の首をグッと引き寄せ、
近づけた唇を、2㎝手前で
ピタリと止め、
「ニノには、負けないから!」
そう言い放ってから、
遠慮なしに、唇を重ねた。
.....ニノも笑って、俺の頬を
ペロリと舐めた。
.....なんだ?
何が起こった??
両腕にふたりの身体を抱えたまま、
俺の思考は、
完全に停止した。
「ニノ~、何だよ。何で翔ちゃんなの?」
笑いながら相葉くんが言った。
「今日は、潤をたっぷり、食べといてよ♪」
松潤が受けだってなった時点で、
もしかしたら、ニノは、
仕組んでたのかな?
さっき、頭の片隅で、
.....ほんの、片隅でさ。
両手に花の相葉くんのこと、
羨ましい、って思ったから、
罸が当たったのかな.....?(((^_^;)
とにかく。
嫉妬剥き出しの智が、
ついに壊れたのか?
あんなに、独り占めに拘ってたのに、
どーしたんだよ/////
智のキスは激しさを増してくけど、
俺の、俺は、
あまりの展開に、恐れおののいて、
存在を消していた....
持ち主に似て、
気が小さいんだよ....案外///
それに気付いたニノが、
スラックスのファスナーを
ゆっくりと、
下げた。