第26章 ようこそ、我が家へ!
俺は、松潤と相葉くんに
揶揄われたんだと気付き、
ホッとしたと同時に、
無性に腹が立った。
...もう、シャレになんね~ってば///
智に言うとか言ってたけど、
勘弁してくれ!
まあ、冗談だろうけど、
あいつの、顎を突き出して
睨んでくる顔が、目に浮かんだ。
夕方、智はニノと一緒に帰ってきた。
「ただいま~!そこでニノと
バッタリ会ってさ。
遅くなちゃって、ごめんね~!どう?」
「おっ邪魔しまーす!」
急いでリビングに入っていく智の後を
ついて行く俺の腕を、
ニノが引っ張って抱き締めた。
「えっ?」
「このまま、こうしてて....
あ~..やっぱ温っかい....」
.........どうして...ニノ..
ニノにきつく抱き締められて、
どうしていいか、分からない俺。
「そんな、ドキドキしなくたって♪」
クスクス笑うニノは、
やっぱり余裕で....
するとリビングから相葉くんが出て来て、
「おう!ニノ~..例のアレ持ってきた?」
こんな状況を無視して、
彼は普通にニノに話しかけた。
「持ってきたって!結構な量でさ...」
ニノは、俺から離れて、
相葉くんについて部屋の中へ...
取り残された俺の耳に、
ふたりの会話が届く。
「雅紀も翔ちゃんに、挨拶した?」
「したした!あたふたしちゃってさ、
可愛いんだよね~(^^)」
((((;゜Д゜)))
おい!こら!!
ちょい待てや!!!
お前たち、今の話、
お兄さんにも聞かせなさいよ!!
「ちょっと!ニノ~..どういうことだよ?」
俺は慌てて、にのあいの後を追って、
リビングに入っていった。