第26章 ようこそ、我が家へ!
「翔くん、お昼食べた?」
たくさん買い物袋を下げて、
濃ゆ~い顔の男は、入ってきた。
「パン買ってきたよ~♪」
丁度、昼何にしようか、
考えてたとこだ、って、
松潤は分かってるみたいだ...
「やった!腹減ってたんだよね~」
パンの袋を覗き込む俺に、
松潤もニコニコ嬉しそう。
コーヒーを落としている間、
松潤はマンションの中を見て回る。
「やぁ~...相葉くんが、
運動会出来るらしい、って言ってたけど、
強ち、間違っちゃいないね~...
広いわぁ~...」
感想を言いながら松潤が戻ってきたとき、
コーヒーも入った。
俺が、来客用のカップを出そうとしていると、
キッチンに入ってきた松潤が、
不意に俺の背中から、
身体を寄せて、俺の腹の前で両手を組んだ。
「なっ...何すんだよ~...」
笑いながらも引きつる俺に、
「久々だね...翔くんと、
こうやって、ふたりっきりになるの♪」
「......潤..」
.........
「な~んてね!
焦ってんじゃないよ~///
大野さんに言いつけるよ!」
余裕の顔してへらへら笑いながら、
松潤はリビングへ行ってしまった。
......マジで、焦った!!
ふざけんなよ~///
...心臓に悪いわ
松潤の悪ふざけに、
俺は心臓がまだドキドキしていて、
彼の腕の感触が、
腹に残っていた...
はぁ~...と大きく深呼吸してから、
コーヒーカップを2つ持って、
松潤の居るリビングに行った。