第26章 ようこそ、我が家へ!
智は、朝から出掛けていった。
「何にもできなくって、ごめんね..
なるべく早く帰ってくるよ!」
本当に申し訳ない、って顔で
彼が言う。
「いいって!気にすんなよ...
松潤も来てくれるしさ~..」
「...うん..でも~...
松潤と浮気しないでよ~('ε'*)」
少し笑いながら、
智が言う。
.....自分の留守に
浮気するなと...
「さぁ...どうかなぁ~...」
そう言いながら、
ゆっくりと彼に近付き、
薄めの唇にキスをした。
玄関先で、目を閉じて、
顎を少し上げ、
俺の唇を待ってる智が、
もう、なんと言うか....
堪らなく、愛しい...
このまま出掛けさせたくない気持ちを
ぐっと堪えて、
「いってらっしゃい♪」
笑顔で送り出した。
...頑張ったぜ!俺///
↑当たり前だろ//
それから俺は、
二人分の洗濯物を洗濯機に放り込み、
掃除機をかける。
窓を開けて、外の空気を入れ、
視界良好のタワーマンションから
青い空を見上げた。
大きく息を吸うと、
ひんやりした冬の空気が
胸に届いた。
よし!
いい朝だ。
こんな爽やかな朝につき、
俺はしばし、
夜、ここで行われるであろう、
持ち出し禁止の
エロパーティーのとこを、
頭の中から、追い出した。
片付けや洗濯が終わり、
昼飯を作るのも億劫だけど、
さて、どうしようか...
と思っていたところに、
来客を知らせるチャイムが鳴った。
モニターには、あの男の
濃ゆ~いアップが…