第25章 新しい生活が始まる
もう...下手くそかっ///
気が利かない智に、俺は
「ご主人様が飲ませてください」
と、少しだけ、唇を尖らせてやった。
「えっ?あっ..そっか..
そうだね..」
全く。
初めて風俗に来た大学生か!って、
突っ込みたくなった。
智は、グラスを俺の口に近づけて来て、
ホントに飲ませてくれようとした...
...そうじゃないって///
世話の焼ける兄さんだよ!
察しろって!
俺は、熱っぽい目で彼を見ながら、
「こうやって..欲しいな...」
グラスからビールを一口、
口に流し込むと、
そのまま智に口づけて、
その中に液体を流し込んだ。
驚いた智は、
まん丸に目を開けたまま、
俺の口から注ぎ込んだビールを飲み込んだ。
そして言ったひと言は、
「翔ちゃん、誰にメイドのやり方、
教わったの~?」
//////教わってないから!!
期待した目をキラキラさせて、
智はビールを口に含むと、
俺の顎を指で上向け、
唇を重ねた。
...ここまで、どんだけリードしたと
思ってんの?まったく..
でも、その唇は、離れることはなく、
角度を変えて、
熱い舌を送り込んできた...
第2回戦の始まりだ。
俺の背中を撫でまわす彼の手は、
どっかの変態オヤジと、
なんら変わりはなかった...
......やらしいんだよ..ホントに..
「...あっ..ご主人様❤」
キスの合間に、彼を煽ることも、
しっかりやってやった。
......鼻息荒いよ..兄さん//