第25章 新しい生活が始まる
風呂から出て、
彼は、俺にメイド服を着せた。
(すぐに脱がせるくせに...)
不器用そうな手つきで、
後ろのファスナーを上げ、
白いエプロンを着せた。
「これも、履くの~?」
ニノの赤いパンツ、
(正確には、ニノが買ってくれた
赤いパンツ←スケスケレースの..)
「もちろん!!後これもね♪」
膝の上まである紺の靴下...
......はぁ~...
にこにこ嬉しそうな彼から目を反らして、
小さく溜息をつく俺..
変態彼氏の相手すんのも、楽じゃないぜ///
↑あんたも、十分変態ですから//
こうして出来上がった、変態メイド...
鏡の中の、
純情そうなおさげ髪のメイドと、
目が合った。
それを、後ろから、
変態オヤジ丸出しの智が、
鼻の下伸ばしまくって、
じっと見ていた...
...しゃあない///いきますか?
「ビールでも飲みますか?
ご主人様❤」
「えっ?..うん..飲もうか..
うん...飲もう!」
...兄さん、こっちが恥ずかしくなるくらい、
上擦ってますけど///
全く、分かりやす過ぎだったら...
俺は、智の手を引いて、
リビングに移動し、冷蔵庫から、
ビールとグラスを出してきた。
真新しい、大きなソファに、ちょこんと、
緊張気味に座ってる智が、
なんか可愛い...
お客様かよ!!
「ご主人様。はい、どうぞ♪」
グラスにビールを注ぐと、
「あっ..ありがと..」
直ぐにごくごくと喉を鳴らして、
飲んだ彼に、
「あたしも、欲しいです..」
首を傾げて、ちょっとお強請だりしてみた。
もちろん彼は、大喜びで、
グラスにビールを注いで、
「はい、どうぞ..」
とグラスを俺に渡してきた。