第5章 キミの笑顔が見たいから
ニノと松潤は、
この後は取材があるのを知っていたので、
俺は大野さんに声を掛けた。
「智くんも、来る?」
でも、大野さんは、
「俺、明日早いんだ~。止めとくよ。」
と、リールを巻くジェスチャーをして見せた。
「釣り?たくさん釣れたら、ご馳走してよ」
と言うと、大野さんはふにゃっとわらって、
「うん。そうだね。」と言った。
「お先に...」
俺と相葉くんは、仲良く楽屋を後にした。
相葉くんが、手作りの餃子をご馳走してくれる、
というので、俺たちは、
ふたりで買い物をしてから、
俺のマンションに帰って来た。
「楽しみ♪相葉くんの餃子...」
「何言ってんの?翔ちゃんもやるんだよ~」
という訳で、俺も初の餃子作りをする羽目に。
からの。
........ちょっと、笑いすぎだし...
涙を流して笑う彼の前には、
俺の作った不格好な餃子が並んでいるわけで...。
料理は、見た目も重要...っていうのは、
よく分かる。
同じ中身なんだから、
味は変わんない筈だよ。
なのに、
相葉くんのはすげー旨そうで、
俺のは、腹壊しそうな見た目、ってさ.....。
つーか、
笑いすぎなんだよ、雅紀...。