第25章 新しい生活が始まる
【 翔side 】
俺が荷物を運び入れたのは、
智から遅れること2日、
雪が舞う、土曜日だった。
「これは~?翔ちゃんの部屋でいいの?」
智は、朝からすげー張り切ってて、
そのテンション、
逆に怖いわ(^^;
でも...
一緒に暮らしてて、
側にいるのが当たり前になった。
なのに、事務所に言われて
離れて暮らさなければいけなくなって...
正直寂しかった。
仕事に行けば、会えるし、
相葉くんたちに協力してもらって、
2人の時間も、それなりに作れてた。
それでも...
そこにいた筈の、
居るべき人が、
いない...
俺でさえ、こんな気持ちになってたんだから、
淋しがり屋の智は、
ほんとに、我慢してたんだと思う。
泣きごと言ったら、
俺が困るのわかってるから...
これからは、うんと可愛がってやろう...
誰に遠慮することもなく、
↑今までだって、結構遠慮してませんけど...
べたべた、イチャイチャできるんだ。
好きな人と暮らすってことが、
こんなに幸せなことなんだって、
この年になるまで、
知らなかった。
「翔ちゃ~ん//何、ぼんやりしてるの~?
早くそこやったら、
こっち来て手伝ってよ!!」
「ハイハイ...」
奥さんみたいな智が、
猛烈に....愛しい...
仕切られてるのも、
なんだか妙に、心地いい...
今夜は、ここで二人の、
初めての夜...
ほんと...
それまでに、片づけなくっちゃ!!