第24章 On Special Day !!
【 智side 】
34歳の誕生日に、俺はベタだけど、
指輪を用意した。
何がいいかなぁ~...
指輪とか?
いや、それは、またにしよ!
ネックレス?
う~ん、何か違くね?
凄く悩んで...
絵を描いて渡したかったけど、
そーなると、
新居に飾ることになるわけで、
ちょっと、構えちゃったんだよね(^^;
考えて、考えた結果、
一周して指輪に戻ってきた...
彼を縛りつけるみたいで、
物で彼の心を、
俺に繋ぐみたいで、
なんかさ、
躊躇ったんだけど...
そんなもので縛らなくても、
翔ちゃんは俺といてくれる。
そんな風に意地になってたのかも。
でも.....
指輪、いいじゃん♪
縛ったて、いいじゃん♪
もう2度と、他の人なんか好きにならない...
だったら...
小さな箱の中からは、
控えめなシルバーのリングが二つ...
「智...」
「貰ってくれる?」
「もっちろん!!!」
俺は、1つ取って、彼の指に通した。
「普段は、着けてなくてもいいよ...」
そう言う俺に、
彼は、キラキラした目で、
「でも、心にはいつも着けとくよ♪
これ、外す時は、死ぬとき...だと思う...」
その笑っちゃうくらい、
キザな台詞に、
...ヤバい...泣きそう...( ;∀;)
俺は、泣かないように
わざとお道化て言った。
「死んでも、外さないでよ!!」
翔ちゃんは、それには答えないで、
そっとキスしてくれた。