第24章 On Special Day !!
「智...俺が、イヤだった様に
見えんの~?」
「そうだよね...翔ちゃん、
鼻血、出ちゃったしね(^^)」
......チーン(-.-)
それ、忘れてくれるかなぁ...
都合が悪いので、俺は話を変えた。
「智、引っ越し、木曜日にできそう?」
「うん、もうほどんど片付いたし、
その前にも、空いてる時間で、
ちょこちょこ運ぶよ♪」
智は俺より荷物も少なく、
強いて言うなら大きいキャンバスが
かさ張るくらいで、
家具なんかはできるだけ
新しいものを入れて、心機一転...
「家具の搬送が、金曜日だから、
それに立ち会えそう?」
すると智は、
「いいよ。俺が指示出すから...」
ちょっとドヤ顔でそう言った。
「大丈夫~?」
一応俺たち二人にとって、
新しいスタートなわけだし。
張り切ってる智が、可愛いq(^-^q)
いよいよ、始まるんだ。
後戻りは、できない...
俺たちのスタートライン...
「智、一回、ちゃんと社長にも、
ちゃんと挨拶行こうね」
「うん...そうしよ(^^)」
俺を見ている智の手に、
そっと、自分の手を重ねた。
その手を、
智もギュッと握り返してくれた。
すると、智が小さな箱を出してきた。
「なに?...」
智は、ニッコリ笑うと、
「俺からの、誕生日プレゼント...
開けてみてよ..」
俺は、彼が見ている前で、
ゆっくりと赤いリボンをほどいた。