第24章 On Special Day !!
【 智side 】
いよいよ、明日が翔ちゃんの
34歳の誕生日だ。
2人でお祝いできる!
俺は、前日から翔ちゃんのうちに来ていた。
誕生日当日の夜は、
ZEROの生放送があるから、
帰ってくるのは深夜..
正確には26日になってしまうので、
誕生祝はできない...
そのための前日。
誰よりも先に、
『おめでとう』を言うんだ。
俺は、この日のために九州の
友達から送ってもらった大きな鯛を持って、
翔ちゃんのマンションへ行った。
パーティーのための飾りつけに
2時間もかかってしまった。
番組の企画でやった星を作ったり、紙を切って、
『Happybirthday』と貼ったり、
まだ昼だから、準備する時間はたっぷりとある。
飾りつけが済んだら、
注文しておいたケーキを取りに行く。
今日のメニューは、手巻きずし。
寿司のネタになるものを
予め書きだしておいたので、
それと、ちょっと奮発して、
ドンペリのロゼを買った。
買い物も済んで、
鯛もお造りにして、
寿司の準備もできた。
お風呂も済ませ、
ムダ毛の処理もした。
するとジャストタイミングで
翔ちゃんから、LINEが...
「後、1時間ちょっとで帰るよ」
「分かった。ご飯出来てるよ!」
時計の針は7時を指していた。
...よし、最後の仕上げ...
俺は、相葉くんとニノから貰った
紙袋を取り出した。
そう。
ご主人様が帰る前に、
メイドに変身するために...
翔ちゃん..喜んでくれるかな~♪
彼の赤くなる顔を想像して、
俺のテンションは、上がってきた。