第24章 On Special Day !!
前日は遅くなって
マンションに帰りついた。
ホントは、智と会いたかった。
新居の話もしたかったし。
でも、機材のトラブルで、
撮影が押してしまい、
予定よりも東京に着くのが遅くなった。
『今日東京に帰るよ』
そうLINEしたら
『会えそう?』って帰ってきた。
ホントなら、すぐにでも、
どんな深夜でも飛んでいきたいところだけど、
ここへきて写真に撮られたんじゃ、
今までの我慢が水の泡だし...
↑そんなに我慢してたかぁ~?
折角の副社長の気持ちを、
踏みにじることになってもいけない。
先が見えたから、
と言う訳でもないけど...
今日のところは、我慢しよう...
『今日は遅くなるから、また明日。』
とレスをした。
すると智からは、
大分間が空いてから、
『分かった!取材お疲れさま』
と言ってきた。
実は、ニノから
『彼女が淋しがってますよ』
と言われていたから、気になっていたけど...
大丈夫そうだな...
マンションに着いたのは、
深夜1時を回っていた。
鍵を開けて中に入ると、
部屋の明かりが...
えっ?
まさか...?
「翔ちゃ~ん!!おっかえり~!」
リビングのドアが開いて、
智が飛び出して抱き着いてきた。
「智...来てたの?
今日は、来ないって...」
ちょっと戸惑う俺に、
彼は屈託のない笑顔で、
「びっくりさせようと思って、
黙ってたんだ~...
翔ちゃん♪驚いた~?」
...副社長..ごめんなさい..
俺は、智を抱き締めて、
4日ぶりのキスをした。