第24章 On Special Day !!
【 翔side 】
俺は帰りの車の中で、
封筒に入った契約書と、
マンションの写真と、
間取りのコピーなんかを見た。
駐車場の入り口から
セキュリティは万全。
どこかからマンションの玄関を
盗撮するなんて、
これじゃ無理だ。
都会のど真ん中、
所謂億ション、
セレブが住むのには、もってこいの、
高級物件だ。
なんか、
気が引ける...
でも、ここに住むことが
俺たちが一緒に居ることの条件なら、
飲むしかない。
逆に、俺たちを...嵐を、
ちゃんと守ってくれようとした、
その証だと思うと、有り難くて、
感謝の気持ちしかない。
なんかさ、
嫌と言うなんて、申し訳ない程、
豪華で、無駄に広い...
....ここで、智と暮らす。
契約もあるから、
早く彼に話さないと...
沖縄の取材の後、
真っ先に智に伝えよう...
それから、
改めてふたりで事務所にお礼に行こう。
早速、智にLINEした。
『帰ったら、見せたいものがあるよ』
『何?』
短いなぁ...相変わらず(^^;
携帯見ながら、ひとり笑みが溢れる。
『内緒!お楽しみに~』
『なんだよ!それ!』
こっちも、
携帯見ながら笑ってる智が
目に浮かぶ。
『だから、待ってて!』
『分かった!
翔ちゃん、あいしてるよ!』
.....思わず赤くなった。
こんなことさ、
LINEで言ってくる人だったかぁ~?
恥ずかしいのと、
嬉しいので、
ニヤける顔を手で隠した。
.....早く帰って、
智を抱き締めたい...