第5章 キミの笑顔が見たいから
暫くして、彼の寝息を確認してから、
俺は、そっとベッドを抜け出した。
心配してるであろうメンバーに、
連絡するため。
『相葉くん、
家に帰って、
今眠ったよ。
今日は、このまま泊まって、
明日、
元気になったのを見てから、
帰ります。』
深夜、一斉に送ったメールに、
みんなからは直ぐに返信があった。
『よかった。相葉くん、
早く元気になるといいね』と松潤。
『翔ちゃんが付いててくれれば、安心だよ。
翔ちゃんも無理しないでね。』これは、ニノ。
最後は、智くんから、
『いろいろありがとう。
翔ちゃんにだけ、任せちゃって、ごめんね』
とあった。
直ぐに返信があったとこみると、
みんな心配してたんだろう。
俺は、洗濯物の山から、
相葉くんのスエットを探して、着た。
(明日、借りたって言えばいいや...)
そして、そっと彼の隣に滑り込んだ。
スエットとベッド...。
相葉くんの匂いに包まれて、
俺は、いつの間にか、眠ってしまったらしい。
彼の寝息が、
あどけない寝顔が、
妙に俺を安心させた。