第5章 キミの笑顔が見たいから
「お前さ、頑張りすぎなんだよ。
辛いときは、もっと俺等を頼れよ....
俺たちの前では、無理して笑わなくてもいいから。」
そう言って、背中を撫でた。
「今日は、ずっと居てやるから、
ゆっくり休めよ..」
そう言うと、
相葉くんは、顔をあげて、
「じゃあ、一緒に寝て。
俺の隣に、ずっといてよ...」
そんなこと言って甘える彼は珍しく、俺は、
「分かったから。
じゃ、着替え貸してよ...」
離れようとする俺の手を掴んで、
「行かないでよ...」
彼の切羽詰まったような潤んだ瞳に、
無性に庇護欲に駆り立てられ、
「しょうがねーな...」
笑って俺は、相葉くんの隣に滑り込んだ。
それでも、そのままって訳にもいかないから、
シャツとデニムを脱いで、
下着一枚になって.....。
「翔ちゃ~ん♪」
俺の胸に抱きつく彼が可愛いのと、
直に触れられた感触に、ドキッとしたけど、
「くすぐってーよ、マジで...もう、寝ろ!」
て、わざとふざけて見せた。
彼は、俺の胸に顔を埋めたまま、
「ごめんね...しょおちゃん...
ありがとね...」
そう言って、目を閉じた。