第24章 On Special Day !!
【 翔side 】
ちょっと意地悪したら、
予想通り膨れた...
そんな智が、可愛い❤
「智...」
「なんだよ!」
「智..」
「なに?」
「やっぱり、一緒に暮らそう!
事務所に言うよ」
「えっ?でも..翔ちゃん...」
「俺は、智と一緒にいたいんだ。
智はどうなの?」
「俺だって、
翔ちゃんといたいよ...だけどさ..」
俺の突然の提案に戸惑う智...
話し合おうかとも思ったよ。
思ったけど、
彼がなんて言おうと、
決めたんだよ、俺。
だから...
「俺が智といたいんだ...
もっと、いろんなところから、
しっかり固めて、それから智に話そうって、
そう思ってたんだけどね...
とりあえず、今の俺の気持ち...
つ~かもう、決定事項ね?
智に、今日のうちに伝えときたくてね♪」
「翔ちゃん...」
眉を下げて、ちょっと不安げな彼のおでこに、そっと唇を落とした。
...問題は何も解決していない。
これからも正直見えてはいない...
でも、
揺るぎない俺の気持ちを、
変わらない思いを、
彼には伝えておきたかった。
俺を、
俺たちを待ち構えている
たくさんの壁を、
乗り越えるための勇気と力、
智に話すことで、
自分の中で、決心したかったんだ。
「翔ちゃん...俺も..ずっと...
翔ちゃんと一緒にいたい..
居させて
俺も、そう思ってた...」
智の目にもまた、
さっきとは違って、
凛とした、決心したような、
強さが宿っていた。