第24章 On Special Day !!
「いってらっしゃい」
「うん...今日は..えっと...」
ちょっと口ごもりながら聞いてみた。
今日から仕事の俺と、
今日までオフの智。
「ここで、待ってても、いい?」
......にいさん、
その上目遣い、止めてくれ///
玄関のドアに手をかけていた俺は、
もう一回戻って、
智にキスをした。
ぶちゅー!っと、濃厚なヤツ♪
まあ、1日くらいで
どうこうないだろうって、
そうは思うけど。
握りつぶされたあの記事以来、
周辺には、細心の注意を払ってきた。
智といるときだけでなく、
ピンの仕事でも、
カメラが狙ってないか、
誰かにつけられてないか、
智を...
俺たちの生活を守るために、
俺がやんなきゃ///
「翔ちゃん、顔、恐いって!」
ニノに、そう笑われたこともあった。
そして。
ここ最近は、まったく、
そんな気配もなくなっていた。
そして俺は、
事務所に、
社長に話に行こうと思っていた。
その旨、マネージャーに伝えると、
返ってきたのは、
『もう暫く待て』
との返事。
もう暫くって、
いつまでなんだ!?
そう苛立ちながらも、
従うしかなかった。
ZEROの生放送を終え、
反省会が終わって楽屋に戻ると、
智からLINEが来ていた。
『お疲れ様!待ってるよ!
ちょっと噛んだね(^^)』
..........2行目、いらなくね?
苦笑いしながらも、
よく観ててくれたんだな、って、
自然と顔が緩む。
「大野さんですか?」
荷物を持ったマネージャーに言われ、
「えっ?..あぁ..まあ..
つーかさ、何で、分かるの?」
聞き返した俺に、
彼はあっさり、
「分かりますよー!そういう顔、
してますから♪」
........そーいう顔、ってさ...
俺、実は、すげー顔に出てんだ(-_-#)