• テキストサイズ

Blue【気象系BL】

第23章 これから行く道


【 翔side 】

智が、俺の仲間たちの間で、
楽しそうに笑ってる。

溶け込んでさえしまえば、
元々が愛されキャラの彼だから、
楽しくやれるって、
分かってはいたんだけどね。


.....肩をすくめて笑う智の横顔を、
俺はこっそり見ていた。


するとだよ。

「大野くんのこと、ホント、好きだよね..」

いつの間にいたのか、
元カノがこっそり、そう言った。

「..えっ?...いやぁ...」

一瞬言葉に詰まる俺に、

「私は、いいと思うよ~♪
お似合いだもん!二人。」


「何言ってんの~..んな訳ないじゃん!」
全力で否定したつもりだけど、

「目がね...大野くんを見る翔くんの目が、
私と付き合ってたときの、
あの目...だもん...分かるって!」


「.....」

「大切なんでしょ~、彼のこと。
応援してるから、頑張って!」

そう背中を思いっきり叩かれた。


.....目..?

目..ってさ。

俺いったい、どんな目で、
智を見てんだよ..





俺たちは4時前には切り上げて、
ホテルに戻った。

「大野くん、後半転んでたもんね~
サクショー、マッサージしてやれよ!」

と友達に言われて、

「もうさぁ、脚がガタガタだよー..」

そう笑う智に、
ちょっとキュンとなる。


「どの辺から揉みましょうか、お父さん♪」

「よかったー、おじいちゃんじゃなくて♪」

智の返しに、みんなが笑った。




.....俺の見たかった景色が、
そこにあった。



/ 794ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp