第23章 これから行く道
並んで、トイレを済ませ、
手を洗って出ていこうとする
翔ちゃんの腕を掴んだ。
一瞬驚いた顔をしたけど、
察しの言い翔ちゃんは、
直ぐに俺の言いたいことを
察知したらしいけど...
少し意地悪く笑いながら、
「何?どうした?」
と言った。
膨れて、何も言わない俺に、
「昔のことじゃん!大学んときだよ~?」
と....
......なんかさ、言い訳っぽくて、
嫌なんですけど~('ε'*)
「...別に、俺、
何にも言ってないじゃん...」
「あっそ!じゃあ、行こうか..」
あっさり行こうとする彼の腕を引き寄せて、
強引に唇を奪ってやった。
あわてて入り口を確認する君に、
「今は、このくらいで許してあげるけど..
続きは夜ね!覚悟しといてよ(`´)」
そう言って睨むと、
今度は翔ちゃんから、
俺の首を引き寄せて、唇を重ねてきた...
さっきのより、少しだけ、大人なやつ...
「...んっ..」
思わず声が漏れちゃう///
「期待させて悪いけど、
今は、これだけね~♪」
翔ちゃんは、爽やかに笑ってから
俺の手を掴んで歩き出した。
......ほんとに。
君には敵わないよ...
俺は、赤くなった顔を隠すように、
ゴーグルを付け直した。
「遅いぞ~!!」
外に出ていくと、みんなが待っていた。
「ごめん、ごめ~ん!」
眩しいほどに明るい笑顔で、
翔ちゃんは駆けて行く。
屈託のない笑顔の君に、
俺も、心からあったかい気持ちになって、
来てよかった...そう思っていた。