第23章 これから行く道
こんな彼を見れただけだって、
来た甲斐、あったじゃん///
今までだって、
これ以上ないくらいに好きだったけど、
今日また、もっと好きになった❤
その位、ゲレンデの翔ちゃんは
カッコよかった。
ステージや、司会や、NEWS読んでる時や、
そのどれとも違う、新しい櫻井翔...
ゲレンデマジックって、
ホントにあったんだ。
それくらい、カッコよかった。
雪煙を巻き上げて、
俺の横に翔ちゃんが止まった。
「見てた~?」
「..見てたよ..死ぬほど、カッコよかった❤」
素直に感想を言う俺に、
ちょっと赤くなった彼は、
「転ばなくてよかった~!」
そう笑った。
......翔ちゃん、
反則だよ、その笑顔...
雪をバックに、そんな顔されたらさ...
俺と翔ちゃんは、昼には少し早いけど、
リフトに乗って、待ち合わせ場所の
山頂のロッジに向かった。
もうこの時の俺は、
自分から作ろうとしていた壁を崩して、
俺から翔ちゃんの友達の中に、
入って行ってみようって、
そう思っていた。
いじけて、頑なに閉ざそうとしていた俺の心を、
翔ちゃん、
君は何にも言わないけど、
ゆっくり、時間をかけて、
自然に解してくれた...
君にはもう、お手上げだよ。
説教されたりしたら、
もっと意地になっちゃうとこだったし...
ロッジに入って行くと、
その一角の半個室っぽい部屋に、
彼の仲間が集まっていた。