• テキストサイズ

Blue【気象系BL】

第23章 これから行く道


【 智side 】

正月、翔ちゃんのスキーに誘われた。

正直、寒いのもそんなに好きじゃないし、
スキーもほとんどやったことないし、

ホントなら断りたいとこだけど。


見たかったんだよね...

友達といる『櫻井翔』のこと。


嵐といるときと、
俺といるときと、

どんなふうに違うのか..

だから、勇気を出して着いてきてみたけど、

のっけから、明るい女の子達に
声を掛けられるし、

翔ちゃんの友達は、みんな頭のよさそうな、

育ちのよさそうな人ばっかで...


なんか、俺...

すげー疎外感...

もちろん彼は、ずっと側にいてくれるけど。


みなさん、慶応でしょ?

俺が出会うことなんか、
普通はない人たちばっかりで...


改めて、君と俺の違いを感じてしまって...

分かっていたことだし、
今更だけど...

なんか、拗ねてしまう...

翔ちゃんに言うと、
怒られるから言えないけどさ('ε'*)



友達といるときも、
翔ちゃんは変わらなかった。

いつも元気で、仕切ってて。


気配りして、みんなの中心的存在で、
頼られてて...


...そんな彼を見ているのは、
嬉しいというより、

むしろ...

....淋しかった。


「智。みんなは上に行くけど、
俺たちは下で滑ろうな..

教えてやるから!」

そう、ウインクされて...

俺はうれしいという気持ちより、
申し訳ない気持ちになっていた。



/ 794ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp