第22章 歩いてきた道
大晦日にふたつの大仕事があった。
ひとつは紅白。
今年はスターウォーズとのコラボが
急遽入った。
NHKの仕事は、いつも割と事前に
何度も打ち合わせがあったり、
と余念がないのに、
紅白に関しては、本当に直前で
決まっていくことが多く、
リハーサルも大変な訳で...
加えて今年はジャニーズの
カウントダウンの司会もあり、
本当に目が回るような...とは、
こんな状況のことだと思う。
嵐としての仕事には、
当然智が側にいるから、
安心していられた。
よく彼と仲良さ気にじゃれていたニノも、
すっかり相葉くんに掴まってたりして、
そうなるともう、
当たり前の顔して、智は俺の隣にいて...
目が合うと、ニッコリ笑ってくれる。
紅白を何とか無事に乗り切り、
今度は急いで東京ドームに向かうため、
大急ぎで衣装のまま車に乗り込んだ。
移動中の車内。
「スターウォーズと共演できるなんて、
思ってなかったよね~♪♪」
興奮気味の松潤の隣で、
ニノも嬉しそうにしている。
智は...
...俺の指にしっかりと指を絡めていて...
ちょっと、睨むと、
ニッコリしながら、
「ちょっとだけ、充電❤」
と言った。
......もう!デレちゃうじゃん///
後部座席でイチャイチャして、
赤くなってる俺を、
相葉くんが笑ってみていた。