第22章 歩いてきた道
仕事が終わって、マンションに帰ると、
休みだった智は、
ソファーでDVDを観ていた。
ハワイのBLASTのDVD。
「そんなの観てたの~?」
荷物を片付け、
着替えながら声を掛けると、智は、
「おかえり♪なんかね、
観たくなっちゃったんだ~....」
そんな彼の隣に座ると、
智は俺に垂れながら言った。
「俺たち、ずっと一緒にいるね...
こんなに長くいるのが、
なんだか不思議でさー..」
兄さん、なんか、浸ってんね(^^;
「そーだね...いい年になったよ。」
「覚えてる?翔ちゃんの夜会に
松潤と行った時...」
「覚えてるよ、もちろん..」
甘えた声で話す智が言いたいのは、
あの事..かな?
「飲んでる間も、翔ちゃんいないのが、
なんか、すげー寂しくって..
俺、テレビなのも忘れて、
翔ちゃんに抱きつこうとして♪」
思い出し笑いをする智が、
可愛い(#^.^#)
「あれは、焦ったよ~(^^)」
「そう..翔ちゃんが引くから、
あっ..ヤベ..って..
結局、またやろうとして、
松潤にガードしてもらったっけ..
小声で
『リーダー、カメラ回ってるから』
って、言われちゃったんだよ(^^;」
思い出して、
ホントに嬉しそうに笑う智の頭を、
ギュッと抱き締めた。
「俺しか見えなくなんの、
止めてくれる~♪」
「だってさ!...もう、ホントにさ..
ほんとうに..翔ちゃんしか、
見えないんだよ...」
...いいけどさ..
嬉しいけどね(^^;