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Blue【気象系BL】

第22章 歩いてきた道


やっぱりさ。

このまま、
はい、茶番は終了でーす!

って訳には、いかないよね...


俺さ、何も言ってないし。


ふざけたみたいにしたけど、
酔って俺に語ったのは、

紛れもない松潤の、
本音。


それを、しっかり聞いてしまった俺は、

ちゃんと、伝えなきゃいけない...

今、この場で。



「あのさ。」

急に切り出す俺に、
みんなの視線が集まる。


「俺さ、みんなに甘えてたんだよな..」


「なになに~..」おどける相葉くんに、

「もう、いいってば..」ニノも言う。


.....でも。


「嵐としてデビューして、
何にも分かんなかったし、不安だったけど、
みんながいて、ここまで来れた。

その中で、言葉は悪いけど、
大切なメンバーのこと、
次々渡り歩くようなことして、

ホントに、何て言っていいか.....」


4人は、もう、黙って俺の言葉を聞いてる。


「でもね。その時その時、
俺は真剣だったし、
ちゃんと自分の納得した道を選んで、

自分の意思で歩いてきた!

それだけは、自信もって、
胸張って言えるよ。

だから、後悔はしてない...
俺はね?

みんながどう思ってるか、
それを置いといていいなら、

俺は、幸せだなって...そう思う。

メンバーそれぞれと過ごした時間は、
今も俺の大切な宝物で、

この瞬間の櫻井翔があるのは、
みんなのお陰だって、思ってる....」


.....だから、改めて。


「潤、ニノ、雅樹、そして、
智....ありがとう...」


俺は、ゆっくり、深く、
頭を下げた。


......涙が、零れた。




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