第20章 君が好きだから
翔ちゃんの買ってきてくれたもので
遅めの夕御飯をとった。
「風呂、先に入ってくれば~」
翔ちゃんが言ってくれたけど、
「俺が片づけるから、先に入ってよ!」
少しは俺だってなんかやりたいし。
「一緒に入ろうよ...」
思わぬ誘いに、
ドキッとして彼の顔を見ると、
俺の好きな優しい笑顔でこっちを見てた。
「...じゃあ、後から行く..」
な~に赤くなってんだか///
ホントに、俺、いい年して、
全く余裕がなくなってて、
自分で、焦るよ...
翔ちゃんがくれる、
いろんな顔や仕草、声や言葉に、
身体の方が反応しちゃうって言うか...
..あっ!アレが、
あーなるってことじゃなくって!!
身体の奥が、じんわりと
温かい気持ちになるんだ。
.....どんどん好きになってく...
っていうか...
まさか、この年になって、
こんな気持ちを知るなんて、
自分でも意外だった。
......そして、そんな自分のこと、
結構気に入ってる...
んで、
もっともっと、
彼に翻弄されたいって、思ってる。
一緒に暮らしてから、
こんな風に離れたことが、
俺の気持ちに、
一層火を着けることになったみたいで...
翔ちゃんに
触れることが出来なかった5日間が、
↑ありえないレベルで根に持つ//
逆に、俺に彼の存在の大きさや、
大切さを、教えてくれたんだ。