第4章 最後の言葉
翌朝は、前日とはうって変わって雨降りだった。
簡単な朝食を済ませ、
ニノが入れてくれた、食後のコーヒーをふたりで飲んでいるときに、
「そう言えばさ。」
俺は○○ちゃんとは、どうだったのか、
冗談めかして聞いてみた。
その質問に、驚いたような顔をしたニノだったけど、
瞬時に、俺が聞きたい答えを読み取ったらしい。
「それ、朝に聞く?」
と笑いながらも、
「やぁ..俺にとっちゃ、久々の女の子だからね..
できなかったら、どうしようかって、
一瞬思っちゃったけどね....。
なんとか、行けたかな...(笑)」
笑いながらも、ちゃんと答えたニノに、
「それはよかった...これで勃たなかった!
なんて言われたら、責任感じちゃうもん!」
ウィンクして見せた俺に、
「危うく、責任取らされるところだったね♪」
ニノも、ウィンクで返してきた。
..........今なら言える。
今、言わなきゃ。
俺の次の言葉を待って、
『??』という表情のニノ。
「俺たちさ、
終わりにしよっか...」
俺の言葉に、ニノは、
表情ひとつ変えなかった。