第20章 君が好きだから
仕切りなおすように、
優しく、
ゆっくりキスをしながら、
俺のTシャツの裾から手を入れて来て、
胸の先を掠める君
「あん❤」
待ちわび過ぎたその刺激に、
過剰反応する俺の身体...
「気持ち、いいの?」
綺麗な目が、俺に聞く...
「翔ちゃん、もっと触って!
...触って...んで...吸って!!」
......もう、俺、
可笑しくなってる...
翔ちゃんは、俺を起こして
「ハイ、バンザ~イ♪」
と、子どもに言うみたいに
Tシャツを脱がせ、
膝当たりで残っていた下着とスエットも、
ベッドの下に落とした。
シーツの上で全裸の俺を待たせて、
膝立ちの君は、
カッコよく着ているものを脱いでいき、
俺と同じ格好になった。
..........
何度も、何度も、
見慣れてるはずなのに...
俺の興奮の針は、振り切った///
......もう//////
何で、そんなにカッコいいんだよ!!
翔ちゃんは、
俺の上に重なって、ぴったりと肌を重ねて、
「温ったけぇ~♪♪」
と言った。
...この人が好きだ。
意地悪されても、
放置されても←いい加減に忘れろ!
言葉にできないくらいに、
目の前のこの人のことが、
好きだ...俺。
そう思ったら、なぜか
涙が出て来て、
鼻を啜る俺に気づいた君は、
「智?..どうしたの?」
不思議そうに、俺の顔を覗き込んだ。