第19章 誕生日、おめでとう!
「..ほんとに..ありがと..」
......気が付いたらさ、
なんだか俺ばっかり、盛ってたし、
俺ばっかりが気持ちよく、
イかしてもらったから、
恥ずかしいのと、気まずいのとで、
彼の顔を見れないままの俺に、
「長いこと、待たせちゃって、
ごめんね...」
翔ちゃんは、そう言ったんだ。
......欲しい、なんて、
俺がそんなこと言ったから、
ずっと考えててくれたんだな、って。
時間をかけて、
決心してくれたんだな、って。
そう思うと、なんだか、
また泣けてきて...
「泣くなよ~...(^^;」
困った顔して、
俺の頬を撫でてくれた君に、
どんな言葉で、伝えたらいいか、
もう、分からなくってさ。
「翔ちゃん...愛してるよ...
最高の誕生日プレゼントだよ...
一生、大切にするから...」
と...そう言った。
俺の精一杯の、気持ちを込めて。
「...うん..俺も、大切にするよ
...智...愛してる...」
そう言って、天使のような笑顔で
笑った翔ちゃんは、
そっと、唇を重ねてくれた。
......幸せだ..俺...
名残惜しいけど、彼の中から出て、
ゴムを外してみた...
「こんなに出た~///」
嬉しそうに見せた俺に、
「ふざけんなよ!!見せんなや///」
そう真っ赤になる君が、
ホントに愛しくて...
そんなやりとりもまた、
俺の心を熱くした。
...翔ちゃん、ホントに、
ホントに、ありがとう。
忘れられない日になったよ...
俺は。心の中で、
何度も、
そう言った。