第19章 誕生日、おめでとう!
「..あっ..ん..やっ..」
口元に腕を持って行っても、
隠せなくなってる矯声に、
俺の口淫は激しさを増し、
翔ちゃんの身体は、小刻みに震えだす...
...近い...かな..?
「...さと..し..ダメ..
..もう..やめ..」
「翔ちゃん...出していいよ...
気持ちよくなって!」
更に執拗に彼自身を追い詰める。
「..あっ.あっ.あっ..あっ....
やあっ..ああっ..も..イク///」
ドクンドクンと、何度も彼の熱が、
俺の口の中に注がれた。
申し訳なさそうに眉を下げる
彼の顔を見ながら、
その熱を飲み干した。
「...智...ごめん..」
そんな彼が、どうしようもなく愛しくて、
俺は引き寄せて抱き締めた。
「翔ちゃん、好き、大好き」
絞り出すようにそう言いながら、
彼の背中に回した手に力を込めると、
「...智..俺も、好き..」
俺の胸に顔を埋め、
翔ちゃんは、そう言った。
少し離して、顔を覗き込むと、
大きな目から、涙が一滴、零れ落ちた。
その綺麗な雫を指で拭うと、
「好きすぎて...泣けてくる...」
彼は潤んだ目で、
そう言った。
...分かって言ってんの?
そんな顔して、
そんな目、して、
俺のこと好きだって...
『食べちゃいたい程、可愛い』
って表現、
まんざら比喩でもないな...
ホントに...
翔ちゃんのこと、
食べてしまいたい///
今の俺の気持ちを、
どう表現しようとしても、
できっこないよ///