第19章 誕生日、おめでとう!
俺は、彼の身体を抱き締めた。
「ありがと。翔ちゃん。
俺にくれるって、言ってくれて、
ほんと、ありがと。
その気持ちだけで、十分だよ
だから、いいんだ...」
「ダメだ!決めたんだよ。
決心したの//
だから、十分なんて言わないで...
俺...智に...
抱いて欲しいんだよ...」
言いながら、真っ赤になる君が、
どうしようもなく愛しくて。
少し震える唇に、チュッとキスをした。
「翔ちゃん...」
「智...」
「ホントに、いいの??」
翔ちゃんは、
少しだけ怯えた色を浮かべた丸い目で、
俺のことをじっと見ながら、
深くうなずいた。
......俺の中の、男の部分が、
ムクムクと起き上がり、
俺は、今度こそ、彼を、ベッドに横たえた。
その拍子に、少し大きく開いた胸元と、
肌蹴て見えた太腿に、
俺の頭は、痺れる...
...翔ちゃんを...今から、
俺が、抱くんだ...
そう思っただけで、
いつもはない興奮が沸き上がる感覚。
俺の芯が、熱を集める...
下になって、俺を見上げるその目は、
もう完全に弱者のそれで...
不安にゆらゆらと揺れていた。
「...優しく、する..から」
そう言って、俺は彼の赤い唇に
強く俺の唇を押し当てていった。