第19章 誕生日、おめでとう!
ベッドの手前で、立ち止まり、
動かなくなった翔ちゃん。
「翔ちゃん...どうしたの?」
顔を覗き込むと、
なんだか悲壮感さえ漂う横顔で...
イケメンだから、惚れ惚れするけど、
この状況、見惚れてる場合じゃないの...か?
「...翔ちゃん..あのさ...」
すると彼は、意を決したように俺に向き直り、
両手を握り、
「智!」
「はい!」
「俺と...シよ///」
あ...なんだ、そんなこと??
何で改まって...
「フフッ...いいよ♪2回戦ね(^^)」
ニッコリ笑って彼とベッドに行こうとすると、
手を引いても、動かない彼...
......??...なに??
「智...2回戦じゃない。
新しい夜...ってニノが...」
「...?...」
「今日は、俺を...
俺の初めて...智が貰って///」
「...??...」
意味が分からず、
理解できず、
首を傾げる俺に、翔ちゃんは、
男らしくもう1回、言い放ったんだ。
「俺の誕生日プレゼント...
俺を、貰って!
...今日は、智が...シて」
......
..........えっ?
「翔ちゃん!それって...??」
「智が、欲しいって、そう言ったから...
俺、決心したんだ。
今日、ここで、......
お願いします///」
彼は、右手を出して、深々と頭を下げた。
「しょうちゃん...」