第19章 誕生日、おめでとう!
【智side】
翔ちゃんに身体を洗ってもらう。
俺の中に指を入れ、
彼の放った熱を掻きだしてもらうのは、
いつまでたっても慣れない...
「あ..や..んん..」
ほらね。
変な声も出ちゃうし...
「智...締め過ぎ...」
笑いながら言われて、俺は恥ずかしくて、
彼の顔を見ることができなくなる。
...わざと、言ってるんだよ...
翔ちゃん...俺のそんな反応、
楽しんでるんだ...
....意地悪だよね( ・ε・)
でも、そんな言葉が、
また、俺の奥に、小さな火を灯す。
......繋がっても、
足りなくて。
もっと、彼の全部で愛して欲しくて...
でも、恥ずかしいから、言えないんだ。
「智...まだ、足りない?」
ニヤニヤしてるんだろうな~、
翔ちゃんは。
「...しらない( 〃▽〃)」
......なんか俺、
すげー可愛くね??
↑自覚あり。35歳♂
風呂場では、流石になんだから、
俺たちは、風呂から上がると、
相葉くんが言ってた、
南側の部屋に行くことに..
「ここだよね?さっき、
キングサイズのベッドが
1つだけあった部屋...」
恐る恐るドアを開けると、
中は薄暗く、サイドテーブルには
アロマキャンドルが揺らめき、
その横には、
ローションと、
コンドームが1箱。
青いリボンがかかっていた。
メッセージカードには、
『二人の、新しい夜のために...』
と、書いてあった...
ニノの字だ!
...新しい夜って、何??
首をひねる俺の横で、
なぜか、真っ赤になる翔ちゃんが...
「しょう...ちゃん..?」