第18章 それは、ちょっとした行き違い
翔ちゃんは、所謂そっち系の人に人気がある。
いったい彼らは、彼女らか?
翔ちゃんの何を見て、
「いい」って思うんだろう?
そりゃあさ。
翔ちゃんはかっこいいし、
あんなベビーフェイスなのに、
筋肉とかは、凄いし。
....--そう言うところかな~?
でもね。その筋肉、俺んだよ!
何度も言うけど!!
結局、その日の収録は、
ちっとも集中できないまま、
時々翔ちゃんが振ってくれたお陰で、
何個か笑い取れたけど....
案の定。
終わってから、松潤に注意された。
「リーダー、気持ちは解るけど、
今日のは、ちょっと、なかった、と思うよ」
笑って言ってくれてるけど、
目が笑ってない。
...そうだよな...
こんなんじゃ、ダメだよな...
分かってるんだけど、この頃、
翔ちゃんが絡むと、どうも、
平常心じゃいられなくなる。
翔ちゃんは、何も言わないけど、
どう思ってるんだろう...
今日の収録のこと。
ニノと松潤に言われるんだもの...
翔ちゃんが分かってないはずない。
まあ、相葉くんは、
分かんないかもしれないけど。
帰ってから、何か、
言われちゃうかな~(-""-;)
...でも仕方ない。
だって、翔ちゃんのことが
気になっちゃうんだもの。
そのことは、素直にごめんなさい、しよう。
そしてまた、
いっぱい、可愛がってもらう...❤
「大野さ~ん、帰りますか~?」
「うん。帰る。待ってて~」
俺は、翔ちゃんが、
いつも通りに声を掛けてくれて、
内心ホッとしていた。