第18章 それは、ちょっとした行き違い
【智side】
そんなある日の収録現場。
対戦相手は、事務所の後輩がいる、映画のチーム。
和気あいあい、
楽しい雰囲気で番組はスタートした。
後輩の出ている映画ということで、
翔ちゃんは、いつにも増して、張り切って、
ちょいちょい番宣へ繋げたりしている。
こういうところは、流石で、
俺には到底真似できない。
嵐チームのプラスワンゲストは、
人気のオネエタレント。
...嫌な予感がする。
だってほら。
のっけから、
「櫻井くんのファン」とか言って
勝手に照れてる。
...あのさ~...そう言うの、
止めてもらえないかな~('ε'*)
番組を盛り上げるふりして、
実は結構マジなの、知ってるんだからね!
...ほら、今だって...
俺の隣の翔ちゃんの、
その隣で、何かあるごとに、
翔ちゃんに触ってる。
...見てないふりして、実は俺、
気になって仕方ない。
翔ちゃんは、大人の対応してるけど...
もう俺は、そっちが気になって、
ゲームに集中できなかった。
「大野さん、見てましたか?
今、寝てましたよね?」
ニノに、突っ込まれてしまい、
俺は苦笑い...
だってホントに、見てなかったもん。
...あっ!今、太腿に触った!
そこはダメでしょ、そこは!
もう~///
ちなみにそれ、俺んだよ~(`ヘ´)