第17章 HAPPY HELLOWEEN!!
「熱っついから、これ脱いでもいい?」
「ああ...いいけど...
ずっと着て待ってたの?」
そう聞くと、智は、残念そうに、
「そう!玄関で、驚かそうと
思ってたんだ~...
寝ちゃったけどね(^-^;」
「智...」
「あっ!そうだ。翔ちゃん、お腹は?」
「うん...そんなには...
...ごめんよ..」
「そうだよね!!普通は食べて来るよね!
じゃあ、俺が食べるから、
側で、飲んでてくれる?」
......智..お前って、なんて、
素直で、直球なんだよ...
なんだか、俺だけが、
ズルくて、曲がった人間のような
気がしてくるよ...
「もちろん!!智が食べてるの、
ずっと見てるよ」
「見てなくていいから!
...そばに、いてね...」
......キュン//////←死んだ
青い熊を脱ぎ捨てると、智は、
Tシャツと短パン姿。
この寒いのに。
俺は、部屋の暖房を強めにしてやり、
彼の隣で、ビールを開けた。
時々、横から彼の作った唐揚げや、
グラタンを摘んで。
俺は、何とかこの埋め合わせがしたくて、
智に提案した。
「でさ、今度、やり直そうよ、
ハロウィンパーティー!」
「え~...いいよ~。
もう、怒ってないから(^^)」
笑ってそう言ったけど、
「俺がやりたいの!今度は、
俺が料理つくるよ!...だから..ね!」
善は急げだ。
俺は、明後日の夜、
智とハロウィンの、
やり直しをすることにした。