第16章 新しい愛のカタチ
......
「.....うちゃん...
しょうちゃん!!」
「えっ?ああ..何?」
「何じゃないよ?さっきから呼んでるのに!」
智が膨れて俺を睨む。
「ごめんごめん...」
「...ねえ...俺たちも、
やろうよ...はやく~」
ベッドに寝ころぶタイミングで、
俺の首に手を回して引き寄せるから、
俺は危うく智の頭にぶつかりそうになり、
慌てて彼の顔の横に手を着いた。
「危ないだろ!...」
怒ってみたけど、
彼の目はすっかり潤んでいて、
俺の次の一手を、待ちわびる顔...
......マジか
ホントに、隣ですんのかよ...
......
俺を見上げる智の顔が、
信じれないくらいに色っぽい。
奴らに、煽られてんだな...('ε'*)
俺の中で、
何かが切れた。
よーし!!
やっちゃる!
男櫻井翔!
ここで、引き下がっては男が廃る!
乗り掛かった舟...少し違う。
朱に交われば...ん?
呉越同舟...あれっ?
...//////
この際、何でもいい!
こうなったら、
あっちに負けるわけにはいかない///
「もう~、翔ちゃん!」
(...あっ、そうでした。
前置き長すぎて、ごめんよ智
...お待たせしました...)
「目...つぶって...」
俺は、やっと、覚悟を決め、
彼の可愛い唇に、
自分のそれを押し付けた。
隣から聞こえる、
粘着質なやらしい音を、かき消すように...