第16章 新しい愛のカタチ
この日は、コンサートのリハーサル。
潤くんは、スタッフとの
打ち合わせの方がメインだから、
俺たちは4人でいることが多くなる。
当然さ...
聞いてみたくなるじゃない。
昨日仕入れた、情報の真意を。
いつも仲がイイとは思っていたけど、
まさかそこまでとは...
しかもね、
どちらかと言えば、
そういうことには疎いはずの智が知ってて、
俺が知らなかったって言うのが、
解せない...というか。
まあ、平たく言えば、
面白くない。
合間の待ち時間...
俺はこっそりニノと相葉くんの様子を
盗み見る。
......
いつもと変わらない...
少なくとも、俺にはそう見える。
『2人、付き合ってるんだって?』
なんて聞けるわけないし...
...というかさ。
もう時効だろうけど、俺、
ふたりと、時期は違うけど、
その...付き合っていたわけだし。
聞きにくいというか...
......
「相葉さん、私の携帯とって」
「携帯~?いつものとこ~?」
「...たぶ~ん」
「つ~かさ、自分で取れば?」
...あ~...仲いい以上のもの...
あるような、ないような...
「翔ちゃん、さっきからなんか、
俺のこと見てる?」
突然のニノの言葉に、
俺は椅子から転げ落ちそうになった。