第3章 誘惑の甘い罠
ニノとの関係は、
相変わらず続いていた。
さらっとしたニノの態度は心地よく、
メンバーといるときとは別の顔を見せてくれるニノの存在は、いつしか俺の、癒しにもなっていた。
ニノの俺に接する態度も、
俺を分かりきっているのか、絶妙で、
俺の懐にするっと入ってきて、
当たり前にそこにいる、
そんな感じが、嬉しかった。
何より...。
ニノとの身体の相性も良かった。
俺が、
そろそろ....と思っていると、
決まってニノから誘われる。
それは、大抵はニノの家だった。
ふたりでご飯を済ませてからニノのマンションに行くのが、お決まりのコース。
部屋に入ると、順番に風呂に入り、
そして、肌を重ねる。
松潤と違って、筋肉質ではなく、
色白できめの細かいニノの肌は、
吸い付くように俺の肌に沿った。
甘い声も、赤みを差していく
陶器のように透明な肌も、
刺激すると跳ねる肩も、
すべてが艶やかで、
俺をそそった。
もちろん、
この夜も.....。