• テキストサイズ

Blue【気象系BL】

第3章 誘惑の甘い罠


当然、それを一番近くで見ている他のふたりも、

俺たち3人の異変には気付いていた。

相葉くんが、意を決したように、

「ねえ、翔ちゃんたち、どうしちゃったの?」

と聞いてきた。

「どうしたって...何が?」

相葉くんが、言いたいことは分かっていながら、
俺はあえてスマホをいじりながら言った。

潤が泣いていたこと。
見ていられない程元気がない...と。

「ニノと、付き合ってるの?」

埒があかないと思ったのか、

いよいよ直球で切り込んできた。

俺は真っ直ぐに相葉くんの顔を見て、

「そうだよ。」

と、一言だけ答えた。

「そうだよ、じゃないよ!」

彼が俺に詰め寄ったその時、

楽屋のドアが開いて、潤が入ってきた。

一瞬で静まり返る室内...。

たただならぬ雰囲気を感じたのかもしれない。


彼は、努めていつもの感じで、

「おはよう。今日、この後、コンサートの打合せ入ったよ。」

と笑った。

その笑顔に、俺の胸は苦しくなる。

こいつのこと、

俺は傷付けてしまったんだ。


───────俺は、

サイテーだ。

もう、元には戻れない.....。



/ 794ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp