第15章 おいでよ、愛しい人…
風呂場は、溜めておいたお湯のせいで、
湯気が立ち込めて温かい。
風呂の縁に手をついて、
俺が、己の欲を掻きだすのを、
智は目を閉じて、じっと待っている。
「..ぁっ..んん..んっ」
声を出さないようにしてても、
自然と漏れ出でしまう、甘い声...
...流石に今日は、もう、
止めとかなきゃ...だよね(´ 3`)
「はい、智。中は綺麗になったよ。
前も洗ってあげる...」
「前は、いいよ!
自分でやるから...」
...そう?
......やってやりたい...
いや、俺がやりたいのは、
山々だけど、そうしたらさ...
止めらんなくなると、困るでしょ?
...実際に、今だって、
ギリギリだったり、するんだから...
2人とも、それぞれ身体を洗い、
湯船に浸かる。
俺に凭れて来る智の身体を、
そっと抱き寄せると、
同じシャンプーの匂いがした。
.........
...まったりとした時間の中。
智が、ちょっと口を窄めて、
「翔ちゃんさ、エッチの時、意地悪だよね?」
...はあ?何それ...
俺は、そんな智が可愛いくって仕方ないけど、
「いやいや...それはさ、
智が、好きだからね...そういうのがさ...」
「別に...好きな訳じゃ...ないし...」
はいはい...
そういうことにしときましょ(^-^)