第15章 おいでよ、愛しい人…
栄養多可の褌少年に(⬅しつこい)
少なからずもショックを受けていた俺は、
その絵を観て、言葉も出ない。
「カッコいい翔ちゃんを、
うまく描けるか、心配だったけど。
どうかな?」
「どうって...すごいよ!
俺だもん。...ちょっと、
びっくりして、言葉が出ない...」
智は、満足そうに笑うと、
もう1枚の絵について、語る。
「こっちは、どうしても描きたかった、
翔ちゃんの全身...
正面からは、流石にテレちゃって。
大好きなお尻も描きたかったし...」
「お尻って...」
思わず赤くなる俺に、
「翔ちゃんのお尻、ホント、
カッコいいからね!
締まってて、筋肉質で、おっきくて..
..大好きなんだよね...俺。」
...ああ...それは、どうも(^^;
「後、脚も...
長くて、真っ直ぐで。」
もうさ、顔から火が出そうだよ...
この絵もだし、智の褒め言葉に。
「...気に入ってくれた?」
俺の横顔に、そう問いかける智。
「気に入ったとか、気に入らないとか、
そんなレベルじゃないって!
マジで、すごいよ!感動してる...」
「よかった♪」
そう俯いて笑った彼を、
我慢できずに引き寄せて、
強く抱き締めた。
この気持ち、
どうやって伝えたらいいのか、
分かんないよ...