第14章 青空の下、キミのとなり
今現在はおろか、先のことなんて、
全く考えてません...みたいな顔してて、
智がそんなこと考えてたんだって、
そう思っただけで、
感動して涙が出そうになった。
「智...」
もう一度彼の身体を抱き寄せた。
今度は、さっきよりも強く、しっかりと...
「...好きだ...愛してるよ...」
「...うん...」
智は俺の肩に顎を乗せ、
何度も鼻を啜った。
「...帰ろう。」
俺たちは、手をしっかりと繋いで、
教会を出た。
コテージに戻って、
智がお揃いで買ってきたというTシャツは、
でっかいGTのプリントがあって.....
....よく分かったよ...
智が、この魚に賭けてた、執念...(^^;
.......
さすがのキングサイズのベッドは、
俺が、彼にどんなに腰を打ち付けても、
ギシリともしない。
真っ白なプルメリアの花に囲まれ、
智が甘い声で鳴く。
「...あぁ..しょお..もっと
..もっと.シテ..」
俺の闇雲な挿送に、
天涯から垂れる、
白いレースの幕が、僅かに揺れていた。
.....智..
ずっと、君と居たいよ..
この先、何があっても、
君を守り、愛し続けていく....
そう誓うよ。
.........智が、
何度目かの頂点を越え、
意識もはっきりしない中で言うんだ..
「...翔ちゃん..ずっと..愛し..てる..」
って。
何度も、何度も、
そう言うんだ。