第14章 青空の下、キミのとなり
こうなるから...
教会には、昼間これたら、来ようかな?
くらいに思ってたんだよ。
絶対、盛り上がるでしょ?
愛の告白、したくなっちゃうでしょ?
そして、この重なった唇...
どうすりゃいいんだよ...
そっと擦るだけの、キスで、
俺は何とか理性を保っている。
もっと、したらさ、
止めどころが分かんないでしょ?
何しろ昼間、
放置プレイくらってるんだから(←根に持つタイプ)
智の方から、ゆっくりと離れた。
「翔ちゃん...
今日は、釣りのことしか、
考えてなくて、ごめんね。
折角の1日、だったのに....」
......分かってたんだ。それ...
苦笑いする俺に、
智から、驚きの告白が...
「俺、決めてたんだよ。
GT釣り上げたら、翔ちゃんに、
『ずっと、一緒にいてください』
って、そう告白しようって...
賭けだったんだよ...
たがら、ムキになって、
どうしても釣りたくて、
...ごめんね...」
「智...」
「結局、釣れなかったけどね...」
普段、何も考えてないような、
任せっきりの智が、
そんなことを考えながら、
釣りしてたなんて.....
知らないとはいえ、
妬いて、怒って、
突き放して....俺ってサイテーだよ。