第14章 青空の下、キミのとなり
ちょっと始めから飛ばし過ぎたことを
反省した俺たちは、
夕食までのわずかな時間、
繁華街を散策することにした。
観光客も大勢歩いていたが、
日本人の姿は、見えない。
俺たちは少し大胆になり、
指を絡めて、
店先を冷やかして歩いた。
「3人にお土産買ってく~?」
心なしか、智の声が甘えている。
なんとなく、くすぐったい...(//∇//)
「そうだな...
今回の旅行のせいで、
彼らにもスケジュール調整入ったからね~
なんか、買ってくか~?」
俺たちは、並んで店の中を見て歩き、
それぞれのお土産を選んだ。
「ねえ~..翔ちゃん。
記念に何か買おうよ!」
「そうだね~.....これは?」
この島は黒真珠が有名で、
ユニセックス系のネックレスが、目を引いた。
中心の大きな黒い真珠が印象的だ。
「これにする!お揃いで買う!」
智はすっかりその気だが、
お揃いだと、目立ちすぎやしないかな~...
ファンの子は、そう言うところも、
びっくりするくらい見てるから....
でも、彼はすっかり買う気で...(^^;
ハンドメイドのため、
少しずつデザインが違う...と、
真剣に選んでいる。
「これに決めた!翔ちゃんは、こっち!!」
嬉しそうな彼の顔を見て、
俺も幸せな気持ちになる。
俺は、智の手から、
2本のアクセサリーを取ると、レジに向かった。