第14章 青空の下、キミのとなり
大はしゃぎの智と、熱帯魚をしばらく堪能していた俺。
徐に、智に水をすくってかけた。
それも、結構たくさん。
それを顔にもろに受けた彼は、
「ちょっと~!ひどいよ!
急に何すんの?」
と、怒った。
「だってさ、海で水掛け合いたいって、
言ってたじゃん!
願い叶えてやろうと思って♪」
智は、あっ!という顔をしたが、
すぐさま、俺に水をかけて来た。
もろに顔面...σ( ̄∇ ̄;)
よ~し!!
燃える!
..........
俺たちは、しばらく、
水かけに没頭し、大騒ぎ...
何の騒ぎかと、顔をのぞかせた、
隣のコテージの外国人カップルの視線で、
水かけを終了した。
ずぶ濡れになって、楽しかった...けど。
智の言ってた、
水際で水をかけて戯れるラブラブカップル❤
って言うのとは、
かなり、かけ離れてないか?
あまりの全力振りに、
顔を見合わせて、大爆笑の俺たち。
気がついたら、周りの魚も、
居なくなってた(;o;)
俺たちはそのまま、
デッキにあるジャグジーに飛び込んだ。
頭まで浸かって、取り合えず海水を落とし、
やっと、落ち着いた俺たちは、
向かい合って縁に凭れていた。
......
黙って見つめ合う。