第14章 青空の下、キミのとなり
からの~...♪
縺れたまま下に落ちた俺たちは、
大爆笑のまま、抱き合っていた。
...しばらく、そのままで。
彼を抱く腕に力を込めると、
「翔ちゃん。ありがとね。
連れてきてくれて❤
事務所に何度も交渉してくれたんでしょ?
休みのことも。」
俺の腕の中で笑っていた智が、
不意にそんなことを言うから、
俺も、彼の顔をじっと見て、
「いいんだ...そんなの。
智が嬉しそうにしてるから
(してい過ぎだけど!)
来た甲斐あったし♪」
「来た甲斐なんてもんじゃないよ!
それ以上!!
南の島って、俺ん中で、
想像してはいたけど...
そんなもんじゃなかった!
もうさ、ここに住みたいくらい!」
息を弾ませて話す彼に、
俺も、自然と笑顔になる。
無理言って
スケジュール調整してもらった
マネージャーも、報われた…つーことでしょ。
(...まっ、本人知らないけどね...)
「思いっきり楽しもうね♪」
「うん!楽しむ!
じゃあさ、部屋の中、もっと見たい!」
そう言うが早いか、
智は俺の腕を簡単に振りほどいて、
立ち上がる。
キスの一つもしようと思っていた俺は、
少し残念(´・ω・`)
...まあ、いっか。
まだ、始まったばっかだしね。
俺も、智の差し出した手を握って立ち上がった。