第14章 青空の下、キミのとなり
俺が智とのバカンスに選んだのは、
岬の突端、
島全体を見渡すことのでき入るホテル。
コテージは一本の桟橋で繋がっていて、
1つのコテージは広く、
そのどこからも海を眺めることができる。
荷物を置いてもらい、
簡単な説明を受けていると、
「ちょっと~!しょおちゃん
来てよ~、早く!」
......目を見合わせて
苦笑いの俺とホテルのスタッフ。
フランス領のタヒチは、
日本よりも、ソッチに寛大だ。
俺と智の関係を、
温かく見守ってくれている...が。
......これじゃあさ、
子どもを誑かして拉致してきた、
悪い奴に見えないか~?俺....
....智~(#^.^#)頼むよ、
も少し、落ち着いてくれ~
スタッフが行ってしまうと、
俺は智が呼んでいる、
デッキに行った。
ハンモックに揺られてドヤ顔の智に、
怒る気にもならない...
そして、
可愛い❤
「ねえ~、翔ちゃん!
一緒に乗ろうよ~♪♪」
「無理だよ、ふたりなんて...」
「だいじょぶだってば!
早く~...はい!ここ!」
............よーし!なら...
俺は、結構な勢いで、彼の隣に割り込んだ。
「危ないよ!ゆっくり~...
あっ!!落ちるよ!
しょおちゃんってば!!!」
ハイ!
お約束の二人縺れて落下。
...ほら、言ったこっちゃない。