第13章 ふたりなら、きっと…
カーテンの隙間から漏れる光で
目を覚ますと、
隣に寝ていた智がいない。
俺は、少し重い身体を起こして
リビングに行った。
「おはよ。翔ちゃん...」
少しはにかんだ顔で
智が迎えてくれた。
「おはよ。早いね」
「昨日、寝ちゃって、ごめんね。
...その...綺麗にしてくれたの?」
少し恥ずかしそうな智が、
超絶可愛い(//∇//)
そして、逆に、自分の鬼畜っぷりが、
ちょっと恥ずかしい。
「うん...その..ごめんね。
..やりすぎた..よね...」
口ごもりながらそう言うと、
「ホントだよ~、腰、超痛いんだけど...」
「ごめん!後俺やるから!
智は、座っとけって!」
智が作っていたほうれん草の味噌汁に、
仕上げの溶き卵を入れ、
妬き魚を皿に盛った。
「ふふっ、ありがと。翔ちゃん」
夕べ、あんなに乱れまくった男とは、
到底思えない爽やかな笑顔だよ、ホント。
ダイニングで、
俺と智は、遅めの朝食をとった。
差し込む光の中で
智が笑う。
自然と俺も笑顔が零れる。
なんて幸せな、朝なんだろう。
向かい合ってご飯を食べていると、
なんだか夫婦みたいな気がして、
...テレる。